1999/5/1   去る4月19日、毎年恒例弘前市教育委員会主催の観桜会が、多くの花見客で賑わう弘前城公園で開催されました。参会者は、村越潔青森大学教授・高島成侑八戸工業大学教授をはじめ、津軽地方の文化財関係者が40名あまり。桜はほぼ満開状態で、天気も上々。時折吹き寄せる花びらを肴に、酩酊の度は高まる一方で、場所を移しながら午後11時近くまで繰り広げられました。

ちなみに、中里町の隣金木町に所在する芦野公園も、桜の名所として知られています。今日あたりがちょうど見頃ですので、リニューアルをすませた金木町立歴史民俗資料館とあわせてご覧になっては如何でしょうか。

   

1999/4/27   先日中里城跡史跡公園がオープンしました。当日は気温18℃の上天気。雪は既になく、緑の芝生が目にしみます。植栽されたサツキやウメ・ソメイヨシノ等もつぼみがほころびかけ、無事雪の下で成長を続けていたようです。

また、公園の一角にはヤマザクラの古木が自生しており、毎年連休明け頃には見事な花びらを咲かせます。ゴールデン・ウイークの喧噪が終わった後、ひっそりと花見は如何でしょうか。

   
1999/4/23   現在中里町総合文化センターでは「旅、ひたすら、花呼吸。藤井行雄高山植物原画展 野の花−山の花−里の花」を開催中です。ハンカチやスカーフ等に使用される図案の原画を一堂に展示しています。入場無料ですので、連休中にでもお出かけください。
会 期 平成11年4月23日(金)〜5月9日(日)
     午前9時〜午後4時45分(月曜休館)

会 場 中里町総合文化センター「パルナス」     tel 0173-39-1111

主 催 中里町・中里町教育委員会

問合先 tel 0173-69-1112)

1999/4/18   朝刊では、蟹田町大平山元T遺跡から出土した土器片が、新たな炭素14年代法によって、世界最古級に属する16,500年前に位置付けられたと大々的に報道していました。

その大平の集落から、中里町今泉にかけては、中山山脈を横断する「津軽やまなみライン」という県道が通っています。 この山道沿いには、「タタラ沢」「鍋越沢」「金山沢」等々、鉄に関連する地名が多く、実際に製鉄時の残滓(鉄滓)を採集できる場所も少なくありません。

今泉母沢遺跡は、そうした製鉄遺跡の一つで、遺跡全体が鉄滓に覆われており、表面採集された肥前陶磁等から、江戸後期から明治初年にかけての操業が推定されています。

先日、元中里中学校教諭の木村励先生が、母沢遺跡で採集した鉄滓を寄贈くださいました。38*21*16pのサイズで、重さは13sにも達します。従来博物館が所蔵している鉄滓の最大のものが5.3sですので、その大きさに驚かされました。

土器の起源に関する問題はたしかに壮大なテーマですが、殆ど操業の実態が明らかになっていない近世の製鉄遺跡も、今後研究されていかなければならないテーマの一つでしょう。

1999/4/14   現在、常設展示図録を制作しており、資料の撮影に大わらわです。大きいものから小さいもの、立面から俯瞰、カメラの移動だけでくたびれます。

そんな状況の中、疲れを忘れさせてくれるかわいいモデルを紹介いたします。「長利せいわ」ちゃんは、博物館の常連で、10回近く来館しています。

そこを見込んで、「原始のアクセサリー装着体験」のモデルをお願いしました。竪櫛・首飾・土面等をつけた完全武装がよく似合っています。

1999/4/10   毎年「中里城趾古代ロマンコンサート」を開催してている「のれ!それ!中里」実行委員会では、「中里城趾イメージソング」の歌詞を募集しています。

採用作品は、「酒と泪と男と女」「時代おくれ」などをヒットさせたシンガーソングライター河島英五が作曲し、今年8月22日(日)中里町総合文化センター「パルナス」における同コンサート(唄:河島英五)において披露されます。また、河島英五筆による歌碑が建立される予定です。

応募作品は、中里城趾をイメージさせるものであれば内容は問いません。締め切りは6月15日(火)。送付・問合せは、下記連絡先へお願いいたします。

★「のれ!それ!中里」実行委員会

〒037-0301 北津軽郡中里町今泉字唐崎255

TEL.0173-58-2430

1999/4/4   新年度を迎えるにあたって、博物館のエントランス部分の模様替えを行いました。いままでは、自動ドアがあるだけのわりと無愛想な玄関口でしたが、文化ホールから借りた観葉植物を2つと、メニュースタンド(?よくレストランとかにあるもの)を置いて、少しは入りやすい雰囲気になりました。なお、メニュースタンドでは、今月のおしらせや企画展の案内などを掲載していきたいと思います。
   
1999/4/1   弘前市在住 佐藤 仁 氏(青森県文化財審議委員)より、「津軽森林鉄道機関車(Baldwin製:明治40年製造)模型」ならびに「青森型木造運材台車模型」をご寄贈いただきました。

本日行われた贈呈式では、佐藤氏より塚本町長へ目録が手渡された後、模型が披露されました。同式には、かつて森林鉄道に携わった方々も招かれており、模型を挟んでの思い出話が弾みました。

    明治43年青森-蟹田-今泉-中里-喜良市間で運転を開始した津軽森林鉄道は、日本初の森林鉄道です。その前年に購入されたBaldwin製(明治40年製造)蒸気機関車は、開設当初から昭和前期まで、主力機関車として津軽半島のヒバ材輸送に従事しました。今回寄贈された模型は、同機関車をモデルとしたものです。

地域の人々の手軽な交通手段としても活躍した森林鉄道ですが、トラックの普及とともに役割が低下し、昭和42年惜しまれつつも全面的に廃止となりました。当博物館では、廃止まで利用されていた協三工業製(昭和32年製造)ディーゼル機関車/鉄製運材台車を青森営林局より譲り受け、博物館のシンボルとして展示しています。今回新たに開設当時の機関車模型が加わったことで、津軽森林鉄道の歩みの理解に、より一層の弾みがつくと期待されます。

   

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