1999/1/28   五所川原市立歴史民俗資料館に隣接する重要文化財「平山家住宅」は、江戸時代中期(18世紀後半)に建てられた豪農の屋敷です。

冬場はさすがに訪れる人も少なく、ものすごく寒いですが、骨太な造りは流石に大庄屋・・。入館無料ですが、インフルエンザ流行の折り、くれぐれも防寒に努めてください。「津軽弁」「標準語」によるテープ解説もあります(ちょっと長いかも?)。

   
1999/1/26   23日より市浦村で青森県史中近世班の調査が行われており、東北大学埋蔵文化財調査研究センター助手の関根達人さん等が同村十三湊遺跡出土の遺物等を注意深く観察していました。

十三湊遺跡は中世の港湾都市として知られていますが、近世の遺構や、16世紀末以降の肥前陶器・磁器を中心とする近世陶磁器も豊富に出土しています。

夜のミーティングに参加
1999/1/24   1/22付朝日新聞に明治大学名誉教授にして山梨県埋蔵文化財調査センター所長という、大学と行政両方の長の立場にある大塚初重先生へのインタビュー記事が掲載されていました。

現在の発掘調査の主流となっている行政発掘に理解を示しながらも、「A村には、遺跡を壊したあとに広い道路やきれいな病院が造られた。でも隣のB村は、開発もなかったかわりに、昔の遺跡がそのまま残された。」という例え話をされながら「百年たった時、A村の子供たちはどう思うだろうか。」という問いかけをしていました。

中里町では、開発に伴った行政発掘は殆ど行われておらず、大規模なものはここ10年間を振り返って見ても、史跡公園整備のための中里城遺跡だけです。その分、壊された遺跡が少ないと言えますが、行政発掘に携わる立場としては正直な話最新機器がどんどん導入され、大発見が相次ぐ他町村の行政発掘体制を羨んだこともありました。

大塚先生の言葉は、そうした遺跡を単なる研究の道具「モルモット」として見てしまいがちな私自身の「職業的慣れ」に冷水を浴びせ、遺跡発掘の負の重さを喚起するものとなりました。

1999/1/18   1/17十三湊遺跡調査担当者の榊原さん(28歳独身)が訪ねてきました。現在は、来年5月のオープンをめざして、市浦村歴史民俗資料館のリニューアルを手がけているとのこと。

また最近、津軽半島では数少ない奈良時代(8世紀)の遺跡「中島遺跡」を調査したそうですが、残念ながら空振りだったそうです。

降雪の中の発掘調査だったにもかかわらず、なぜか表情は明るく、元気いっぱいでした。

1999/1/14   目下のところ博物館諸活動と並行して、「中里城遺跡」の発掘調査報告書を作成しています。同報告書は、「洗浄」「注記」「接合復元」「実測・拓本」等の整理作業を経た後、本文・図版・表・写真等の表現でもって、遺物・遺構の出土状態の復元や、それらの分析を通して位置づけ・評価・考察等をおこなうものです。

いつもはげんなりしながら行う報告書作成も、久しぶり(2年ぶりくらいか?)となると楽しみの方が多い・・・と、述べたりすると長らくスキーにも行けないご同業の方々からは冷たい目で見られたりする・・・。

   
1999/1/10   昨日に引き続き今日も地吹雪が吹き荒れています。窓外はホワイトアウト状態・・・。さて、平成10年度第3回企画展新収蔵資料展U-奥津軽の「食」生活-の準備が、ほぼ完了しました。同展は下記の日程で行われます。詳細はこちらをご覧ください。

会期:平成11年1月12日(火)〜2月14日(日)

   
1999/1/9  

1/7青森県総合社会教育センター主催「社会教育パソコン講座-インターネットコース-」にて、中里町立博物館ホームページの事例発表をしてきました。同講座は、社会教育関係者がパソコン教室当を企画する際に必要な基礎知識や、教育委員会職員が情報収集及び発信に利用できるインターネットの基礎知識について研修するもので、後者については実際にホームページの作成にチャレンジします。

パソコンがずらりと並ぶ環境下での発表に、思わず「3年前までは、パソコンに触ったこともなかったのに・・・」と、いささかの感慨を覚えました。

1999/1/6   あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。

おかげさまを持ちまして当ホームページのアクセス数も1,000を超え、来年度以降の運営に関してよい感触が得られそうです。今後とも精進して参りますので(相撲みたいですが・・・)、なにとぞ今年もご贔屓のほどお願い申し上げます。

さて、年頭のあいさつはそれぐらいにして、今年最初の話題は「考古学替歌集」のオープンについて・・・。

かつて(今でもそうかもしれないが)労働集約型の感があった各大学の考古学研究室では、何処でもそれぞれ酒宴の席等で替歌(労働歌?)が愛唱されてきたハズ・・・。いろいろバリエーションがあるとは思いますが、「考古学替歌集」ではそれらの中から9本厳選し、ご紹介いたします。

正月気分の抜けない方々、新年会等でご利用ください。


98.09 98.10 98.11 98.12

99.01 99.02 99.03 99.04-05 99.06-07 99.08-09