博物館最新ニュース
2000/04/28 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
どうしても企画展の前は更新が滞りがちになります。という言い訳はさておいて、春の企画展が始まりました。今回は、「青森帆船模型同好会(間宮昭佳会長)」の全面的な協力を得まして、「Modeling World−帆船模型の世界−」を開催いたします。 一口に模型と言ってもプラモデルから鉄道模型、あるいは博物館に展示される復元模型など、いろいろな種類がありますが、そのなかでも帆船模型は長い歴史を有します。なにしろかつての王侯・貴族が実際に船を建造する前にこしらえた模型に起源を発するということで、「キングス・ホビー(王様の趣味)」の称号も伊達ではありません。 考えてみれば、移動手段としての船の歴史は、車や飛行機よりもはるかに古く、おそらく簡単な丸木船などは何十万年とさかのぼるのではないでしょうか?帆船についても、ギリシアのガレー船などを例に挙げるまでもなく、確実に紀元前から建造されていることが知られています。ですから、帆船模型が対象とする時代は原始時代から現在まで多岐にわたり、細密な模型を製作するにあたってはその時代背景や建艦技術など総合的な時代考証が必要となってくるわけです。 今回出品された資料は、ローマ時代から現在までの帆船模型が12艘と、瓶の中に模型を入れたボトルシップが21個体、合わせて33艘です。全長170p近い大作から、ボトルのキャップに入れられたわずか2.5pのミニチュアまで、実に多彩で奥が深い帆船模型の世界をごらんください。期間は6月4日(日)までで、4〜5月の祝日は開館いたしますので連休中にでもおいでください。 |
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2000/04/12 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
先日、所用で車力村から木造町へ向かう途中、国史跡亀ヶ岡遺跡の傍らを通り過ぎました。以前通ったとき何か工事をしているなと思っていたら、いつのまにか小公園が完成していました。遮光器型土偶の石像は前からあったものですが、同石像を中心に「シャコちゃん広場(?)」を整備した模様です。 亀ヶ岡遺跡は、ご存じのように縄文時代晩期の泥炭層遺跡です。江戸時代より著名で、「亀ヶ岡文化」の名称の由来にもなりました。明治以降、若林勝邦・佐藤傳蔵をはじめとする多くの人々によって調査され、戦後も慶応大学(昭和25年)・青森県教育委員会(昭和48年)・青森県立郷土館(昭和55〜57年)などの調査により、土壙墓ほか、大洞A式土器に伴うガラス玉や籾・炭化米などが出土しています。 昭和19年国史跡に指定されるとともに、同遺跡出土の遮光器土偶が重要文化財に指定されています。後者をモチーフとした、木造町のマスコットが「シャコちゃん」です。なお、近接する国史跡田小屋野貝塚の標示板も新しくなっていましたので、一緒にごらんください。 |
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2000/04/05 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
中里町総合文化センター「パルナス」ロビーでは、先月に引き続き写真展が開催されています。題して、加藤惣平写真回顧展「遙かなる津軽-アンコール展-」。平成12年3月21日付東奥日報記事によれば、加藤惣平氏は横浜市出身のアマチュア写真家で、8年前74歳で亡くなられたそうです。津軽の風土に惹かれて撮り続けた、晩年の作品が一堂に展示されます。 同展は、津軽地域の3会場で巡回し、5つのテーマが1週間づつ展示されます。モノトーンで切り取られた津軽の風物が、重くそして切々と訴えてきます。なにしろ、毎週展示作品が変わり、5週間で完結するという大写真展・・・。3会場をはしごするもよし、同一会場に日参するもよし、春暖の津軽へお出かけください。 |
鬼沢自得小学校3年2組 |
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主 催:加藤惣平写真回顧展実行委員会 後 援:陸奥新報社・西北五公民館連絡協議会・中里町教育委員会 |