平成11年度事業
1 企画展示事業
春の企画展 「高度経済成長の前後」 1999.5.25〜6.27
戦後の高度経済成長は、農村から都市への人口移動をもたらし、農村における過疎化・高齢化の原因となった一方、人々の生活水準を押し上げ「大衆消費社会」を生み出しました。3Cの普及や生活雑貨・食生活の変革などを展示し、高度成長がもたらした生活様式の変貌を探ります。 解説 高度経済成長期[年表] スライドショー「昭和30年代の津軽」
個人企画展「-スペースクリスタル[天空]-ステンドグラスの世界」1999.7.3〜7.25
特別展示室開放事業の一環として、中里町在住山口錬氏製作のステンドグラス展を開催します。
夏の企画展 「蓑虫山人と北奥羽」 1999.8.1〜8.22
蓑虫山人(1836〜1900)は、美濃国出身の旅絵師で、全国を放浪しながら各地の風物や考古遺物を画冊に記録しました。本企画展はそれらの主なものを展示し、津軽地方の近代の軌跡をたどります。 解説 蓑虫山人[年表] 出品資料 蓑虫山人迺紀行(秋田篇62枚紹介) 蓑虫山人迺紀行(岩手篇50枚紹介)
秋の企画展 「江戸時代の農民たち」 1999.10.19〜11.28
米本位制が確立した江戸時代は、新田開発にともなう津軽半島域の開拓が進行するとともに、検地などをとおして個々の農民が藩の経済構造に組み込まれた時代です。
また、津軽地方においては寒冷な気候ならびに水害などの自然災害などによって引き起こされる凶作が多発し、大規模な飢饉が発生しました。当企画展では、それらの時代背景をふまえつつ、苦難の新田開発を行った先人の日常生活や、かつての農具などを紹介します。
金木組・金木新田検地データ 江戸時代のできごと(年表) 救荒食糧図鑑 江戸時代の税制 農民のくらし 農民の一年 農民の一日の基本的仕事量 江戸時代の農民関連グラフ
東北地方の土師器の影響を受けて成立した擦文土器は、北海道を中心に発達し、やがて青森県を中心とした東北北部に逆上陸します。当企画展は、青森県内で出土した主たる擦文土器を紹介しつつ、古代末に成立した海峡をめぐる広大な経済圏について考えます。 解説T 擦文土器とは 解説U 本州における擦文土器研究略史 解説V 本州における擦文土器の発達 解説W 擦文土器のひろがり 解説X 擦文土器の出土が意味するもの 本州における擦文土器出土遺跡
2 教育普及事業
博物館こども教室T「お父さん、お母さんがこどもだったころ…?」1999.6.12
小学生を主対象として、高度経済成長前後のくらしを実際に体験する博物館教室を開催します。
博物館講座「前川文書が語る 新撰組の新事実」1999.8.7
幕末史研究家多田敏捷氏を招き、同氏が発見した永倉新八「戦場日記」を中心に、新撰組についての講演を行います。
博物館こども教室U「鹿の角で、縄文の釣針をつくろう!」1999.8.28
三内丸山遺跡(青森市)から出土した鹿角製の釣針を、実際の原料から製作します。
史跡・博物館等施設の巡検。
博物館こども教室V「今だから、飢饉食体験!」1999.10.23
江戸時代の農作業体験や、飢饉時のサバイバル体験。救荒食糧を調べ、観察・採集をおこなうとともに、実際に飢饉食を製作して試食します。